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こんにちは、京王線芦花公園駅徒歩2分にあります芦花パーク歯科院長の新保です。
本日は、当院で大活躍している超音波スケーラー”キャビトロン”について解説します。
歯石を除去するために使用する機械ですが、従来の超音波スケーラーと比べて様々な点が異なります。
当院のこだわりの一つでもありますので、是非ご参考になさってください。
歯科で使う超音波スケーラーは、毎秒数万回の振動で歯石やバイオフィルムを浮かせて洗い落とす機械です。
バイオフィルムとは、細菌が集合して作る“ぬるぬる”した膜のことで、放置すると石灰化して歯石の母体になります。
手用のスケーラーより歯を削り過ぎにくく、効率的に汚れを除去できるのが特長です。
比較項目 | キャビトロン(マグネット方式) | ピエゾ方式 |
---|---|---|
振動方向 | 楕円運動 – 先端と側面が連続して触れ、圧力が分散 | 直線運動 – 接触点が限定され圧力が一点集中 |
術者操作 | 角度許容度が広く、チップを滑らせるだけで汚れが落ちる | 角度が合わないと響きや痛みを感じやすい |
発熱・水温 | 振動エネルギーで噴出水がほのかに温まり冷水刺激を軽減 | 水は室温のまま、知覚過敏部位でしみやすい |
作動音 | 作動音が静かで、独特の高音も少ない | キーンという高音が出やすい |
組織安全性 | 面で触れるため歯周組織やインプラント表面を傷つけにくい | 点で当たりやすく、術者のスキルが問われる |
ポイント
マグネット方式のキャビトロンは刺激がマイルドで、従来のピエゾ方式の超音波スケーラーと比べて、痛みなどの不快感が
少なく感じられます。これまで歯石除去が苦手だったという方、知覚過敏で使えなかったという方もキャビトロンであれば使用できることもあります。
キャビトロンは歯周ポケット用のスリムチップを標準装備し、歯ぐきを傷つけずに深部まで届くよう作られています。
現在の歯周治療は歯根をガリガリと削るのは最小限にして、歯石とバイオフィルムが除去して治す考え方に変わっていますので、
その概念に沿った機材です。
芦花パーク歯科には診療チェアが6台あり、そのうち5台にキャビトロンを常設しています。どのチェアでも同じ快適な処置が受けられるため、患者さんから「音が優しい」「しみなかった」と好評です。
「以前のクリーニングでは歯がビリビリした」「キーンという音が苦手だった」――そんな方こそキャビトロンのやさしい振動を試してみてください。歯ぐきを守りながら、歯石とバイオフィルムをしっかり除去することで、歯周病の再発リスクを大幅に抑えられます。
いかがでしたか?
今回は当院で使用している機材についてご紹介しました。
歯周治療とメンテナンスでは、ほぼ必ず使用する機材ですので、すでに通院されている患者さんは体験済みかと思います。
歯周病への対応は、患者さんの歯を守るためには必須です。
その必須の治療が、少しでも快適に受けられるように工夫しています。
少しでもご参考になりますと幸いです。
【関連するページ】
・歯周病治療
・日本歯周病学会認定医の取得について
・歯周病でお悩みの方へ
【関連するQ&A】
Q.歯周病の治療期間はどれぐらいかかりますか?
Q.口臭が気になります。歯周病は治りますか?
【キャビトロンに関するメーカーページ】
・歯科衛生士向けの超音波スケーリング