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歯を守るための予防歯科とは
むし歯や歯周病は、日本人が歯を失う原因の大半を占める疾患です。いずれも自覚症状が少ないまま進行し、歯を溶かしたり、骨を溶かしたりと身体の組織を破壊していきます。一度失った歯や骨は二度と元に戻りません。そのため「治療」はもちろんですが、それと同じぐらい「予防」が重要とされています。
治療後の定期的な検診とメインテナンスによる予防に関しては、様々な論文で示されています。
- 歯科疾患の多くは生活習慣と密接に関係している
- 定期的なチェックとプロによるメインテナンスで進行を抑制できる
- 予防が結果的に最も効率的で経済的な医療につながる
つまり…
予防歯科とは「病気の発生を防ぎ」「発生した病気を早期に発見・最小限の治療で抑え」「その後の再発を防ぐ」ことを目的とする診療です。
予防・メインテナンスの効果に関しては、このような研究があります
研究結果からみる「予防の重要性」
例えば歯周病に関しては、このような研究があります。
- 歯周病と診断されたが、治療もメインテナンスもしてない人
- 歯周病と診断され、治療はしたが、メインテナンスをしてない人
- 歯周病と診断され、治療もメインテナンスもしている人
この3つを比較した場合の結果が以下の表です。
治療だけとメインテナンスもした人の間にもそれなりの差があります。
メインテナンスケアの重要性
| 診断 | 治療 | メインテナンス受診 | 患者1人あたり1年間に失う歯の本数 | 1本の歯を失うのにかかる年数 |
|---|---|---|---|---|
| ◯ | ✕ | ✕ | 0.36本① | 2.8年 |
| ◯ | ◯ | ✕ | 0.22本② | 4.5年 |
| ◯ | ◯ | ◯ | 0.11本③ | 9.1年 |
※参考論文
① Becker W., Berg L., Becker B.E., Untreated periodontal disease: A longitudinal study.
J. Periodontol., 50, 234-244, 1979.
② Becker W., Becker B.E., Berg L., Periodontal treatment without maintenance.
A retrospective study in 44 patients.
J. Periodontol., 55, 505-509, 1984.
③ Becker W., Berg L., Becker B.E., The long term evaluation of periodontal treatment and
maintenance in 95 patients.
Int. J. Periodontics Restorative Dent., 4, 54-71, 1984.
治療を受けるだけでも、歯を失うまでの期間を約2倍に延ばせます。また、治療後に定期的なメインテナンス(定期検診)を継続することで、治療を受けていない方と比べて3倍、治療のみの方と比べても約2倍、歯を長く保つことができることが可能です。
このように、治療とメインテナンス(定期検診)の両立が、歯周病から歯を守る上で非常に大切であることが示されています。
むし歯予防に関する有名な研究
またむし歯に関しては、ちょっと極端な結果ではありますが、こんなものもあります。
以下の表にその効果をまとめています。
一人あたりの平均う触発生歯面数(6年間)
| 年齢郡 | メインテナンス郡 | 非メインテナンス郡 |
|---|---|---|
| 35歳以下 | 0.2 | 14.9(74.5倍) |
| 36~50歳 | 0.2 | 15.1(75.5倍) |
| 51歳以上 | 0.3 | 11.9(39.7倍) |
一人あたりの平均喪失歯数(30年間)
| メインテナンス期間 | 20~35歳 | 36~50歳 | 51~65歳 |
|---|---|---|---|
| ~30年(257人) | 0.4 | 0.7 | 1.8 |
※参考論文
The long-term effect of a plaque control program on tooth mortality, caries and periodontal disease in adults.
Results after 30 years of maintenance
この研究が注目された理由は、その長期性と予防の絶大な効果です。
当院では、国内外の論文やガイドラインに目を向けながら、「何が本当に患者さまにとって安全で妥当か」を常に検討しています。
治療や予防の方法については、信頼性の高い研究で示されている内容を参考にし、
そのうえで、患者さま一人ひとりの状況に合わせた無理のない方法をご提案しています。
多くの人が抱える「後悔」
調査によると、歯科の定期検診を受けなかったことを後悔している方が非常に多いことが分かっています。
2012年の調査(55~74歳対象)では、健康に関する後悔の第1位が「歯の定期検診を受ければよかった」でした
※出典: PRESIDENT Online【「リタイア前にやるべきだった……」後悔トップ20【2】健康】
2018年の調査(15~79歳対象、日本歯科医師会)では、75.7%の方が「もっと早くから歯の健診・治療をしておけばよかった」と回答しています。
診療の現場でも「もっと早くに来ればよかった」という声を耳にすることが少なくありません。
もしかすると、このページを読んでいるあなたもその一人かもしれません。
予防歯科の対象はすべての方
予防という言葉には「未然に防ぐ」だけでなく、「早期発見・早期治療」「再発防止」という意味も含まれます。
歯科における予防も同様に3つの柱が重要
- 病気の発生を防ぐ
- 発生した病気を早期に発見し、最小限の治療で抑える
- メインテナンスで再発を防ぎ、進行を抑制する
むし歯や歯周病がない方だけでなく、今むし歯がある方、すでに治療を受けた方も、すべて予防歯科の対象となります。
なぜ予防が大切なのか
歯科で予防が特に重視される3つの理由
失ったものは二度と元に戻らない
むし歯で失った歯、歯周病で失った骨は、人工物で補うことはできますが、元には戻せません。
むし歯も歯周病も自覚症状なく進行する
痛みが出る頃には既にかなり進行していて、神経を取る処置や抜歯が必要になる場合もあります。歯周病も重度に進んでも痛みがなく、静かに歯を失わせる病気です。
一度治療しても再治療のリスクが高い
お口の中は、温度変化や咬む力、唾液や細菌など、常にさまざまな刺激にさらされる環境です。
そのため、一度治療をおこなったとしても、経年による詰め物や被せ物の劣化、あるいは再感染などによって再治療が必要になることがあります。
こうした再治療を繰り返すうちに、歯の健康な部分が少しずつ減っていき、最終的に歯を失ってしまうこともあります。
患者さまに後悔をしてほしくない芦花パーク歯科の想い
当院では「患者さまにお口のことで後悔してほしくない」と願っています。
当院の考える予防歯科で大切にしている3つのポイント
- 病気を防ぐ
- 早期に発見し、最小限の治療をおこなう
- メインテナンスで再発を防ぐ
今から予防を始めることが、最良の結果を得る最善の方法です。
芦花パーク歯科は、患者さまの未来の笑顔を守るために、予防歯科に全力で取り組んでいます。
よくいただく質問
むし歯予防ってどんなことをすればいいの?
歯磨きをしっかりおこない、フッ化物を活用し、食事に気をつけ、定期的に歯科医院でチェックを受けることが大切です。
むし歯は細菌が原因で起こりますが、近年では「非感染性疾患」、つまり生活習慣病の一つとしても位置づけられています。100%防げるわけではありませんが、努力次第で予防が可能です。
健康を守るためには健康的な習慣が欠
かせません。
たとえば「風邪をひかないように暖かくする」「怪我を防ぐためにストレッチをする」「熱中症予防に水分を摂る」などと同じように、むし歯も“ならないような習慣”を身につけることが大切です。
- 毎日のブラッシング
- フッ化物の活用
- 食生活の工夫
定期的な歯科医院でのチェック
これらを継続することが重要です。シンプルですが「わかっていても続けるのが難しい」という点が予防の難しさでもあります。しかし、風邪などと違って、むし歯と歯周病は「元には戻らない、取り返しのつかない病気」なのです。それでも取り組み次第では、その発生と進行を抑えられるので、予防はとても大切だと考えています。
ケアグッズの購入だけでもできますか?
はい、可能です。当院を受診されていない方でも受付で購入いただけます。
ただし、歯間ブラシなど、サイズを間違えると効率よく清掃できないばかりか、逆に歯や歯茎に悪影響を与える場合があります。
当院では歯周病治療の一環として、お口の状態に合わせたケアグッズをご案内しています。
「毎日一生懸命ケアしているのに改善しない…」という方の中には、実は道具選びに原因があるケースも少なくありません。
購入のみの場合
ご予約不要で受付にて対応可能となります。
使用方法の相談もご希望の場合
事前にご予約いただくとスムーズです
どうぞお気軽にご活用ください。
ブラッシングの方法を教えてもらえますか?
はい、もちろんご説明いたします。
当院ではご自宅でのケアをとても重視しています。歯ブラシ・歯間ブラシ・フロスの使い方を確認し、必要に応じて指導いたします。
また、歯周病治療や定期メンテナンスの際には「染め出し液」でプラークを赤く染め、磨き残しを一緒に確認していただきます。弱点となる磨き残しがちな場所を知ることで少しずつブラッシング技術が向上していきます。数ヶ月に一度の歯石取りだけではむし歯や歯周病を防ぐことは困難です。日々のケアを効果的にするために、ぜひブラッシング指導もご活用ください。
