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こんにちは、京王線芦花公園駅徒歩2分の歯医者、芦花パーク歯科の院長新保です。
お口に生じるトラブルのうち、歯の痛みに次いで多いのは「歯茎の腫れ・痛み」のトラブルです。最初は軽い腫れや痛みでも、そのまま放置すると次第に症状が悪化してしまうほか、最終的に自分の歯が残せなくなるおそれもあるため注意が必要です。
ここでは歯茎の腫れ・痛みの原因やご家庭での対処法、歯科医院での治療について解説していきます。
歯茎が腫れる原因には、以下の病気が考えられます。
歯茎の腫れで最も多いのは歯周病です。初期に起こる症状では歯茎の赤みや出血、違和感などが代表的ですがいずれも症状は軽く、そのまま放置されることも少なくありません。しかし、その間も歯周病は少しずつ進行し、やがて歯茎の腫れや痛みを生じるようになります。
歯周病は歯茎の病気と思われがちですが、進行すると歯の周囲の骨を溶かし、やがて骨が歯を支えきれなくなると歯がグラグラ揺れたり、抜け落ちたりします。歯茎の腫れや痛みはそうなる前のSOSサインですので、早めに適切な治療を受けることが肝心です。
歯茎の腫れで歯周病に次いで多いのは、「根尖性歯周炎」という歯根の先(根尖)に起こる炎症です。歯の根元あたりの歯茎が腫れている場合は、この根尖性歯周炎の可能性が高くなります。
根尖性歯周炎は大きな虫歯で神経が死んだ歯や、過去に神経を抜いた歯(無髄歯)に生じやすく、歯根の先に細菌が感染して膿の袋が形成されます。膿が増えると歯茎の腫れも大きくなり、痛みも伴いやすくなるのが特徴です。この膿の袋は周囲の骨を溶かしながら大きくなるため、放置すると最終的に歯を残せなくなります。
歯根破折は強い衝撃により歯根にヒビが入ったり割れたりする状態です。ヒビや割れのすき間から細菌が感染すると周囲の歯茎に炎症を起こし、腫れや痛みを生じます。歯根破折は抜歯になる確率が高い一方で、早期に適切な処置を行うことで歯を残せる可能性もあるため、早めの受診をおすすめします。
歯列の一番奥あたりの歯茎が腫れている場合は、親知らずが原因である可能性が高くなります。親知らずは歯ブラシがうまく届かないことから不衛生になりやすく、周囲の歯茎に炎症が起こりやすい環境になっています。腫れや痛みを繰り返すと、やがてその影響は隣接する永久歯にも及んでしまうため、早めの対処が必要です。
歯茎の腫れや痛みですぐに歯科医院を受診できない場合は、以下の対処法で症状を和らげます。ただし、これらはあくまで応急処置にすぎないため、症状が落ち着いても放置はせず、できるだけ早めに受診するようにしてください。
歯茎が腫れている場合は、できるだけ患部を清潔に保ち、腫れがこれ以上大きくならないようにすることが大切です。痛みがなければ軟らかめの歯ブラシで丁寧に汚れを落としていきましょう。痛みが強くて歯ブラシが当てられない場合は、洗口剤(うがい薬)で汚れを洗い流すのも方法の1つです。
歯茎が腫れると気になって舌や指で触わりたくなりますが、患部を刺激すると腫れや痛みが悪化するおそれがあります。食事もできるだけ腫れていないほうで噛むなど工夫し、できるだけ患部を安静に保つようにしましょう。
運動や飲酒など、血の巡りが良くなる行為は歯茎の腫れを悪化させるため、歯茎が腫れている間は控えるようにしてください。また、喫煙もタバコに含まれる有害物質が症状を悪化させたり、治りを悪くしたりするおそれがあるため、こちらも控えましょう。
歯科医院では歯茎の腫れの原因ごとに、以下の治療を行います。
歯茎の腫れの原因が歯周病の場合、原因となるプラークや歯石を徹底的に除去して歯茎の炎症を抑えていきます。歯周病は仮に治療をしても再発しやすいため、治療後も定期的な通院によるメインテナンスが必要です。
根尖性歯周炎が原因で歯茎が腫れている場合は、根管治療(歯の根っこの治療)で改善を図ります。ファイル・リーマーと呼ばれる細い器具と薬剤を用いて感染源の除去、ならびに根管内の清掃・消毒を行っていきます。
歯根破折や親知らずによる歯茎の腫れは、多くのケースで抜歯を検討していきます。また、歯周病や根尖性歯周炎についても、受診が遅れて症状が悪化しているケースでは抜歯になる可能性が高くなるため注意が必要です。
歯茎の腫れは歯周病や根尖性歯周炎、歯根破折が原因であることが多く、いずれも放置すると最終的に自身の歯が残せなくなります。応急処置で歯茎の腫れが引いても油断はせず、できるだけ早く歯科医院で適切な処置を受けましょう。
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